世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ランガトゥン スイスシングルモルトウイスキー オールドディア    40.0%

  • 蒸溜所名: ランガトゥン蒸溜所
  • 地域: スイス
  • ブランド: ランガトゥン蒸溜所
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: ヨーロッパ
  • 掲載号:137号

クリス・グッドラムSCORE8.6

香り
これはちょっと変わった香りだ。プロバンスのハーブとモルトビスケットに、繊細なシェリーのスパイス(シナモンとショウガ)が加わっている。軽やかなマールを思わせる香りや、塩気の感触が現れる。
ピリリとした柑橘風味で始まり、軽やかなハチミツ、モルト、プロバンスのハーブ、ヒースの風味が後に続く。軽い糖蜜のようなシェリー風味が舌の中央を突き抜けるが、舞台の中央に陣取っているのはハーブの風味。
フィニッシュ
余韻は長く、くっきりしている。香りで感じた柑橘の風味が戻り、やわらかなシェリーのスパイスとバラの花弁のようなマール風味によって増幅されている。
コメント
とても印象的なウイスキー。他の数あるヨーロピアンウイスキーとは異なり、オーク樽のなかでしっかりと貯蔵されているようだ。

ジョエル・ハリスンSCORE8.1

香り
オーク新樽の香りがふんだん。アロマにはほとんど若いバーボンのような特徴があり、ウイスキーにボディーを加えているが、熟成の長さは十分ではない。
スピリッツが力強く主張して、オークのタンニンと闘っている。その結果生まれたのは、フレーバーのシンフォニーとはいえない雑音のようなもの。
フィニッシュ
長さはミディアム。磨かれた木材とバニラの風味。
コメント
すべてのフレーバー要素はそこにあるが、今のままではやや騒々しすぎる。